手続き ICパスポートの申請も、申請者が住所地の都道府県の旅券事務所で受け付けます。ICチップに記録する顔の画像も、申請書に貼付した写真を取り込みますので、新たに撮影は行いませんが、出入国審査の円滑のため、一定の規格に従った写真の提出が必要です。なお、現行旅券からIC旅券への切替申請することはできますが、有効期間の加算はされませんし、手数料の減額もありません。
受け取り 申請から交付までの期間は従来と同じです。旅券事務所の読み取り装置によりICチップの情報に間違いがないかどうか申請者本人に確認してもらいます。
取り扱い ICパスポートのICチップは、電子部品です。衝撃を避け、重いものを載せないなど、取り扱いには十分注意しましょう。また、電気製品など強い磁気を発生するもののそばに長期間放置したり磁気を受け続けるような状態は避けましょう。
ICチップの個人情報を読み取るには、写真のあるページの下部に印刷されている数字やアルファベットをパスワードとして入力する必要。旅券を閉じていれば第三者にはパスワードが分からないため、気付かない間に読取り装置を近づけられても、読み取られることはありません。
出入国審査 ICパスポート導入の目的は、これまで本人とパスポートの写真を目視により照合していた本人確認を、ICチップの情報でさらに確実にするためです。入国の際旅券を呈示し、入国の目的や滞在期間、宿泊場所などについての審査があります。
アメリカ入国に関する注意点
アメリカでは、同時多発テロ事件後に特に対策強化に乗り出し、入国にあたり諸外国にパスポートへのICチップ技術の導入を求め、生体認証情報などの把握に努めています。そして2006年10月26日以降に発給されたパスポートは、ICパスポート(バイオメトリック・パスポート)でなければ査証(ビザ)免除措置は受けられないものとなりました。ICパスポート発給開始前に発給されたパスポートも、機械読み取り式の旅券であるかぎり(日本国内で発行された日本旅券は全て機械読み取り式旅券です)、2006年10月26日以降もビザなしでアメリカへの入国が可能です。
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